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月刊おがわ通信

2016年 7月号

超高齢化時代に向けて
認知症サポーターの
普及を推進しましょう

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こんにちは。7月になって梅雨も終盤。今年は少雨のため夏の水不足が心配ですから、まだまだ雨が降って欲しいところです。海の日の前までしっかり降って、それを境にスカッと梅雨明けしてくれたら嬉しいですね。
さて、7月には18歳選挙権が実施される参議院選挙がありますが、今回のコラムではその選挙でも注目されている少子高齢化問題について触れます。ズバリ『認知症』問題です。

 

簡単な講習で
認知症サポーターになれる

超高齢化に伴い、認知症・介護が社会問題になっています。認知症は誰にでも起こりうる脳疾患です。記憶障害から周囲の人間関係が損なわれたり、家族が疲れ切って共倒れしたりするニュースを聞くことが多くなっています。認知症の人を抱えた家族は介護の大変さを周囲から理解を得られず、社会的に孤立することもあります。しかし、周囲の人が認知症を抱える方々の悩みを理解すれば、ちょっとした気遣いも生まれるのではないでしょうか?
そんな思いから、ライフラインのスタッフS君が厚生労働省が施策し推進している『認知症サポーター』になるべく講習会に参加してきました。
認知症サポーターとは『NPO法人地域ケア政策ネットワーク全国キャラバンメイト連絡協議会』が実施する「認知症サポーターキャラバン事業」における認知症サポーター養成講座を受講修了した人のことです。講座は専用のテキストを使用し60~90分間で行われます。講習料は原則無料ですが、交通費などの実費は自己負担です。気軽に取得できて社会貢献できます。またボランティアだから何かしなくてはという気負いも必要ありません。と言うのも、認知症サポーターに期待されることは認知症を理解し、認知症の人やその家族の応援者であれば良いからです。

【認知症サポーターに期待されること】
1 認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない
2 認知症の人や家族に対して温かい目で見守る
3 近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことを実践
4 地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークを作る
5 まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する

 

ひと声かける優しさが
認知症に悩む人を救う

平成26年9月時点で、認知症サポーターは全国に540万人存在し、その証としてオレンジリングを付帯されます。乳がんのピンクリボンと同様に、今後はオレンジリングを街中で見かけることが多くなるでしょう。サポーターは認知症を正しく理解し、認知症の人や、その人を取り巻く家族の良き理解者たりうる存在です。サポーター各自が出来る範囲での活動でも構いません。認知症で困っている人や家族を目にした時に「何かお困りですか?」と声を掛けるだけでも認知症の方や困っている家族は救われた思いがするのです。
具体的な例として、認知症でありながらクルマの運転を続けるケースが多くあります。家族は事故でも起きたら大変だと日々心配していますが、認知症のご本人は家族の説得を聞きません。現役引退したくない思いで免許返納は行わないのです。そんな心配事の相談を受けて、説得してくれる窓口を紹介するのも認知症サポーターの役割なのです。
免許返納の説得を行ってくれるのはまず『地域包括支援センター』というところです。それでも駄目なら、その地区の警察署の担当が説得を行います。最終的には免許センターと連携していますから、相談を行っていれば強制的に免許更新を行わないことも可能なのです。ちょっとした相談を行ったことで、抱えている悩みが解消できる仕組みになっているのです。
認知症サポーター養成講座は都道府県及び市町村の認知症対策窓口や高齢者支援を担当する課にて開催の受付を行っています。 開催には概ね10人以上(地域によって異なる)の参加人員を集められる「地域住民・職域・学校・団体・企業などの従事者」であればどなたでも受講できます。学生でもサポーターになれますし、警察官は全員受講しています。人に優く温かい地域作りのために、認知症サポーターになってみてはいかがでしょうか。

 

認知症を引き起こす主な原因は
アルツハイマーが50%

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認知症は老化ではなく脳疾患だと話しました。具体的に認知症となる脳疾患と、その割合を紹介します。アルツハイマーが約50%と認知症の大多数を占めます。記憶障害、見当識傷害を起こし、うつや妄想などの症状が出ます。この状態になると、在宅介護であってもケアの人手が必要で介護費用が増えます。公的な介護保険の給付では支払が不足するため、民間の保険会社から出されている介護保険の必要性が高まっています。
将来、家族に迷惑を掛けたくないために民間の介護保険に加入する高齢者も増えていますし、親御さんの介護のためにお子さんが加入するケースも年々増えています。
注意点は保険会社によって要介護2で保険金が出るものと、要介護3からしか出ないものがあります。この点はライフラインのスタッフにご相談ください。
さて、一見認知症の症状に見えますが治療で回復する脳疾患もあります。脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、甲状腺疾患です。こちらは介護保険ではなく、入院・手術に対応した医療保険や三大疾病で給付される保険が適しています。治療をするための保険ですね。
認知症のことを考えると、介護保険と医療保険をバランスよく加入しておくことが大切でから、この機会にライフラインでご相談ください。

【認知症の原因疾病の割合】

約50% アルツハイマー病
約15% レビー小体型認知症
数%  前頭側頭型認知症
約15% 脳血管性認知症
約20% その他
(クロイツフェルト・ヤコブ病、AIDSなどの感染症、アルコール中毒)

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