月間ニュースレター
おがわ通信 6月号
梅雨は気候の変動が激しく体調にも影響が出る時期です
生活環境も、体調も変わりやすい6月は
生保・損保を見直す時期です
日本の初夏を代表する気象現象として「梅雨(つゆ)」があります。一般的には6月初旬から7月中旬にかけて、日本列島の広範囲で曇天や雨の日が続く梅雨は、高温多湿な気候が特徴です。梅雨は農業にとって重要な時期である一方、私たちの生活にさまざまな影響を及ぼすことも事実です。ここでは、梅雨の時期に注意すべき点を、健康管理、住環境、衛生面、災害対策などの観点から詳しくご紹介します。
健康管理の注意点
梅雨の時期は気温の変化が大きく、湿度も高いため、自律神経が乱れやすくなります。これにより「梅雨だる」とも呼ばれる体のだるさや、頭痛、めまい、食欲不振などの症状が現れやすくなります。特に、気圧の変化に敏感な人は体調を崩しやすいため、十分な睡眠と栄養を取ることが重要です。最近では、これらの症状を総称して気象病と呼ぶそうです。今回は気象病について分かりやすく解説していきたいと思います。
【気象病の症状】
①めまいやふらつき
②倦怠感(身体のだるさ)
③頭痛
④肩こり、腰痛
⑤関節痛
⑥過去にケガや骨折をしたところが痛む
⑦気分が落ち込みやすい
低気圧が来ると気圧が変化します。耳の中には内耳という器官があり、気圧を感じるセンサーの働きをしていると考えられています。内耳から脳に信号が伝わることで、神経が過剰に興奮し、自律神経のバランスが崩れてしまうことで、気象病の症状が起こりやすくなると思われます。健常者に比べて、持病がある人が内耳のセンサーが働きやすくなっていることも分かってきています。
また、生活習慣が乱れている人やストレスが多い人は自律神経が乱れがちになり、気象病の症状が悪化しやすいと言われています。
対策は自律神経を整えることです。そのためには、交感神経や副交感神経が上手に切り替わるように自分の生活を見直すことから始めましょう。規則正しい生活やバランスの採れた食事、ストレッチや軽い運動などを行うことが重要です。
【自律神経を整える】
①毎日決まった時間に起きる
②1日中家の中にいない 外出もしてリラックスする
③バランスの良い食事を心がける
④ストレッチやウォーキングで身体をほぐして血流をよくする
衛生面に注意が必要
高温多湿になる梅雨では、食中毒のリスクも高まります。湿気と温度が細菌の繁殖に最適な条件となるため、調理後の食品の放置は避け、冷蔵保存を徹底しましょう。生ものは早めに消費し、調理器具の衛生管理にも注意を払いましょう。
さらに、カビやダニが繁殖しやすくなるため、アレルギーや喘息などの症状が悪化することがあります。こまめな掃除と換気を心がけ、湿度管理を徹底することが大切です。除湿機やエアコンの除湿機能を活用するのも有効です。
衣類と住環境の管理
梅雨時は洗濯物が乾きにくく、部屋干しによる湿気や臭いが気になることがあります。部屋干しの際は、風通しの良い場所を選び、扇風機やサーキュレーターで風を通すと早く乾きやすくなります。除湿機を併用することで、部屋干し臭やカビの発生を防ぐことができます。
また、カビの発生を抑えるためには、こまめな掃除と換気が欠かせません。特に水回り(浴室、キッチン、洗面所)では、使用後に水滴を拭き取る、換気扇を回す、抗カビ剤を使用するなどの対策を講じましょう。押し入れやクローゼット内も湿気がこもりやすいため、除湿剤の使用や定期的な換気が推奨されます。
食品の保存と衛生管理
前述の通り、梅雨の時期は食中毒の発生が増える傾向にあります。食品の取り扱いには一層の注意が必要です。買い物をした後は、なるべく早く冷蔵庫や冷凍庫に食品を保存し、生鮮食品はできるだけその日のうちに調理・消費するようにしましょう。
調理の際には手洗いを徹底し、まな板や包丁などの調理器具は、使い終わったら洗剤でしっかり洗浄し、熱湯消毒などを行うと効果的です。また、冷蔵庫の中も定期的に掃除し、庫内の温度が適切か(目安は0〜5℃)確認することも大切です。
災害への備え
梅雨の時期は、集中豪雨や土砂災害、河川の氾濫など、自然災害が発生しやすい季節でもあります。とりわけ西日本や山間部では、短時間に大量の雨が降ることによって被害が拡大することがあります。
地域のハザードマップを確認し、避難場所や避難経路を事前に家族と共有しておくことが重要です。また、非常用持ち出し袋の準備や、水・食料・懐中電灯・モバイルバッテリーなどの備蓄も忘れずに行っておきましょう。気象庁や自治体が発信する防災情報を受け取れるよう、スマートフォンのアプリや通知設定を活用すると、いざというときに役立ちます。
【梅雨による代表的な自然災害事例】
1. 平成30年7月豪雨(西日本豪雨)
発生時期:2018年6月28日~7月8日
被害地域:広島県、岡山県、愛媛県を中心に西日本全域
被害内容:記録的な豪雨により、土砂崩れや川の氾濫が多数発生。死者は200人以上、住宅の全壊・半壊・床上浸水など多数。「平成」で最多の雨量を記録した地域も。気象庁が「数十年に一度の大雨」として特別警報を発表。
2. 令和2年7月豪雨(2020年九州豪雨)
発生時期:2020年7月3日~7月31日
被害地域:熊本県、福岡県、長野県など
被害内容:球磨川が氾濫し、多数の家屋が浸水し、熊本県人吉市で甚大な被害。死者・行方不明者多数。梅雨前線が停滞し、長期間にわたり大雨が続いた。
3. 平成21年7月中国・九州北部豪雨
発生時期:2009年7月
被害地域:山口県、福岡県など
被害内容:土砂災害や河川の氾濫で住宅やインフラに甚大な被害。高齢者施設が被災し、多くの犠牲者が出た。時間雨量が非常に多く、予想以上の災害に。
梅雨の6月は保険の見直しが必要
梅雨の時期は不快な天候が続き、日常生活にさまざまな影響を及ぼしますが、事前の対策とちょっとした工夫で快適に過ごすことが可能です。体調管理、住まいの衛生、災害への備えなど、それぞれの観点から意識を高め、万全の体制でこの季節を乗り切りましょう。自然のリズムに寄り添いながら、梅雨の季節を健やかに、そして安全に過ごすことが、私たちの暮らしの質を向上させる第一歩となります。
それでも、影響を受けることがありますので、その時のためにご加入の保険の点検をすることをお勧めいたします。身体面は医療保険、傷害保険、がん保険、死亡保険などの見直しが必要ですし、災害面では火災保険、自動車保険、動産保険など本当に災害が起きた時に役立つ内容なのか? ライフラインの専門家に是非ご相談ください。
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