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月刊おがわ通信

2013年2月号 「アルコールの害」について考えてみましょう。

さんこんにちは!!正月もあっと言う間に終わり、2月となりました。しかし、本当に寒いですね。年末から始まった寒波は依然衰えておらず、2月の前半までは低温傾向が続きそうです。「エルニーニョ現象」になると暖冬、冷夏になりやすく、現在の日本のように「ラニーニャ現象」の影響下では冬は寒くなり、夏は猛暑になる確率が高いそうです。寒いのも暑いのもほどほどが良いですね。

さて、年末年始は忘年会、新年会とお酒を飲む機会が多かったと思います。昔から「酒は百薬の長」と言われてきました。しかし、アルコールは、我々日本人が考えてえている以上に健康に悪影響を与えているようです。

今月は「アルコールの害」について考えてみましょう。

お酒を飲むと、アルコールは体内で発がん物質であるホルムアルデヒドによく似た「アセドアルデヒド」に分解されます。この物質の量がちょっと多くなるとフラッシュ反応が起きます。顔が赤くなったり、心臓がバクバクしたり、頭痛がしたり、吐き気を催したりする人は注意が必要です。

白人にはこの物質を分解する酵素(アセトアルデヒド脱水素酵素)の遺伝子に変異性がないから、お酒で顔が赤くなる人はまずいません。東洋人の約3~4割は、アセトアルデヒド脱水酵素の遺伝子に変異が認められます。この人たちは、お酒を飲み過ぎると分解しきれずに「アセトアルデヒド」が体内にたまり、発がんの原因となるそうです。

欧米では飲酒(アルコール)によるがんのリスクに関してはあまり問題になっていません。しかし、日本ではアルコールを分解できる体質の人が、白人に比べて少ないためお酒の害を無視することはできません。

飲酒関連の死亡率は飲酒量で増加します。月に1~3日程度飲む人を基準とすると、2日に1合程度以上の飲酒習慣のある人の死亡率は高くなります。がんの種類として、飲んだお酒が最初に通過する部位(口腔・喉頭・咽頭・食道など)と胃から体に吸収されたアルコールを分解する肝臓に発生するものが増加します。たとえば、毎日日本酒を4合飲む日本男性は、大腸がんになる危険が3倍になります。特にタバコを吸いながら深酒をするのは自殺行為で、がん発生率は大幅に上昇するそうです。

「酒は百薬の長」は、がんには当てはまらないようです。また、酒飲みは高血圧・脳卒中・肝硬変・アルコール依存症など他の重大な病気の原因となります。毎日飲むなら量は1日平均で日本酒1合程度まで、アルコール量で30mlまでに押さえましょう。また、週に1~2回の休肝日を作りましょう。

適度のお酒にはリラックスでき、交感神経の緊張をゆるめ、日頃のストレスが発散できる効用があります。お酒を美味しく飲んだ夜は、ぐっすり眠れて、すっきりしたという経験がありませんか。また、全身の血行を良くして、手足を温めます。腎臓の血行も良くなる為に、尿の量も増え、老廃物を体外に排出することもできます。このように「酒は百薬の長」といわれる作用もあります。

ただし、寝酒には注意が必要です。依存性からどんどん量が増え、過度の飲酒は覚醒作用がありますので、かえって眠れなくなっていきます。また、薬物依存症と同様にアルコールに対して依存が強くなっていくと「アルコール依存症」という病気になってしまいます。「アルコール依存症」と「アルコール中毒」は厳密には違いますが、どちらも生命保険加入に際して引き受けは難しいそうです。

適量のお酒は本当に楽しいものです。体を壊さないようおいしいお酒をいただく事は生活を豊かにしてくれます。

さあ、今夜も楽しいお酒をいただきましょう。

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