月間ニュースレター

おがわ通信11月号 「自動車保険の弁護士特約について」
自動車保険についている弁護士特約には2種類ある?
実はとても役立つ弁護士特約
日常生活保障タイプがおすすめです

弁護士特約とは、交通事故などで相手方との示談交渉を行う際に、弁護士費用を保険会社が負担してくれる特約のことです。
交通事故の被害に遭った場合、相手方の保険会社と「損害賠償額」や「過失割合」をめぐってトラブルになることがあります。このような場合、弁護士を通じて交渉を行うことで、より適正な賠償を受けられる可能性が高まります。しかし、弁護士への相談や依頼には数十万円単位の費用がかかることもあり、個人で負担するのは大きな負担です。
弁護士特約に加入していれば、法律相談料や着手金、報酬金などを一定の限度額まで保険でカバーできるため、費用を気にせず弁護士に相談できます。
2種類の弁護士特約 ― カバー範囲の違い
弁護士特約には、大きく分けて次の2タイプがあります。以下、詳しく説明しましょう。
①自動車事故限定タイプ
→ 自動車事故に関するトラブルのみが補償対象
②日常生活までカバーするタイプ(「日常生活・自動車事故型」など)
→ 自動車事故に加え、日常生活での損害トラブルまで補償対象
それぞれの違いを、具体的な事例を交えて見ていきましょう。
①自動車事故限定タイプ
● 補償されるケース
車対車の交通事故(追突、出会い頭など)
車対歩行者、自転車との事故
同乗中や運転中の事故による被害
● 使える事例
例1)交差点で追突され、相手の保険会社から提示された示談金が低いと感じた。
→ 弁護士に依頼して交渉を行い、適正な賠償金を受け取ることができた。
例2)もらい事故の過失割合に納得できない。
→ 弁護士を通して交渉し、過失割合を有利に修正できた。
● 補償内容
弁護士費用(着手金・報酬金など):上限300万円程度
法律相談費用:上限10万円程度
● メリット・デメリット
メリット:
・自動車事故に特化しており、保険料が安い(年間数百円〜数千円)
・使う場面が明確で分かりやすい
デメリット:
・自転車事故や日常生活中のトラブル(近隣トラブル、買い物時の事故など)には使えない
②日常生活までカバーするタイプ
● 補償される範囲
自動車事故に加えて、次のような「日常生活における法律トラブル」まで補償します。
● 使える事例
例1)自転車で通学中、歩行者にぶつかってケガをさせてしまった
→ 相手方への損害賠償交渉に弁護士を依頼できる。
例2)ショッピングモールの駐車場で、他人に車を傷つけられたが、相手が修理費を払わない
→ 弁護士を通じて損害賠償請求が可能。
例3)ペットが他人にケガをさせた
→ 弁護士を通じて示談交渉・対応を依頼できる。
例4)ネット通販で高額商品を購入したが、届いた商品が全く違う
→ 弁護士に相談し、販売業者への返金請求や訴訟提起の検討が可能。
● 補償内容
弁護士費用(着手金・報酬金など):上限300万円程度
法律相談費用:上限10万円程度
(自動車事故限定タイプと同様の金額設定が一般的)
● メリット・デメリット
メリット:
・日常生活の幅広いトラブルに対応できる
・自転車や歩行者としての事故、買い物トラブルなどにも使える
デメリット:
・自動車事故限定タイプより保険料がやや高い(年間数百円〜1000円程度の差)
どちらを選ぶべき?
保険代理店ライフラインからの提案
結論から言えば、「日常生活までカバーするタイプ」への加入をおすすめします。その理由は3つあります。

① トラブルの多様化に備えられる
現代社会では、自動車だけでなく「自転車」「歩行」「ネット取引」など、思わぬ形で他人とのトラブルが発生する可能性があります。特に近年は、自転車事故による高額賠償事例も増加しており、数百万円〜数千万円単位の損害賠償が命じられるケースもあります。弁護士特約があれば、こうした場合にも冷静に法的対応が可能です。
② 費用差が小さい
自動車事故限定タイプとの保険料の差は、年間で数百円〜千円前後。1日あたり数円の違いで、日常生活すべてをカバーできると考えれば、非常にコストパフォーマンスの高い補償といえます。
③ 家族全員が利用できる
多くの弁護士特約は、契約者本人だけでなく、その配偶者・同居の家族・別居の未婚の子まで補償対象になります。たとえば、お子さまが自転車で歩行者にケガをさせた場合にも、保険で弁護士費用をまかなうことができます。家族全員の安心を考えるなら、「日常生活までカバーするタイプ」が断然おすすめです。
最後に、具体的な事例を記します。ご参考にしてください。

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